ふるさとの昔ばなし 第2回

名取市文化会館で語る
 歴史の深い名取の地に語り継がれてきた民話を
中心に、年4回で心あたたまる語りをお届けする
「ふるさとの昔ばなし」。
 第2回目を開催しました。


 司会はお馴染み。皆さんに好評を頂いている、
エフエムなとりの佐々木彩香さん。


 会長の岩渕俊子さんの挨拶でスタートです。

1.お彼岸の話 阿部滋子さん
 
 仲のいいお姑さんとお嫁さんがいました。
お彼岸が近づいてきたら、お姑さんは
「おすがんがくるねーー」。するとお嫁さんは、
「あーらおひがんでしょ。」
お互い譲りません。そこで・・・

2.実方中将と阿古耶の松 佐藤由利さん

 出羽の国に生まれた阿古耶姫は綺麗で頭が良く、
お琴にも秀でていました。ある夜、お琴を弾いて
いると笛の音が聞こえてきて、素敵な青年と出会
いました。
 そしてこのお話が、名取の地に眠る実方中将と
結びついていきます・・・。

 
♬ 手遊び (^^♪ 阿部滋子さん

 会場の皆さんと手遊びです。
「弁慶の橋渡り」。最初はできませんが、最後は
皆さんそろって楽しくできました!!

3.さんねん峠 阿部貴美子さん

 さんねん峠という、とても眺めのいい峠があり、
皆さんに愛されていました。でも、言い伝えで、
その峠で転ぶと、「3年しか長生きできねどーー」
と言われています。ある日、おじいさんが隣まち
まで行った帰り、峠から見えるススキがあまりに
も綺麗で、見とれていたら・・・。

4.大蛇の目玉 宗像栄子さん

 大きな深い沼のほとりで、若い男が木を切って
いると、どこからか美しい娘が現れ、「今晩宿を
貸して下さい。」といい、男は一晩でも、二晩で
も良いと喜んで泊めてあげました。
 娘は、泊めてくれたお礼にと、家の片づけなど、
家事をするようになり、やがて二人は・・・。

ゲスト 藤巻愛子さん

 山梨県甲州市生まれ。千葉県で社会教育指導員
として昔話を始めました。その後フリーとなり、
甲州弁の民話を語る語り部として活動されています。
 日本民話の会会員 山梨むかしがたりの会代表
NHK甲府放送局「甲府の民話」に平成16年より
レギュラー出演されています。「たぬきえもん」など、
著書も多く、持ち話は120話とのことです。
 

 今回は、
 ・ 山の背くらべ
 ・ 焼山峠の子授け地蔵
 ・ 笛吹き権三郎
 ・ 嫁と姑
 をお話しいただきました。
「おっぱじめてもよーごいすけー?」と、
皆さんに聞かれ、教えていただいた甲州弁
「よーごいすよー」と皆さんが応えてから、
お話が始まり、ふわーっとした藤巻さんの
世界に引き込まれていきました・・・。
 

ゲスト 大平悦子さん

 岩手県遠野市青笹町の生まれ。遠野での見聞録
・体験談の語り、遠野の昔語り、遠野の災害伝承
の語り、『遠野物語』の語りなど、遠野ことばに
よる新しい語りで皆さんを魅了しています・・・。
 

 本日は、
 ・ 十五夜の月
 ・ かっこうと時鳥(遠野物語53番)
 ・ 宝授面
 ・ とん平狐と八幡狐
 をお話頂きました。
 大平さんのお話を聞いていると、頭の中にしっかり
とお話の様子が浮かんできます。
 名取の地にも固定のファンの方がおられ、今回も、
大平さんの味わい深いお話をたっぷりと楽しんでおら
れました。

(^^♪ おわりの歌 ふるさと ♪♬
 締めは、恒例の「ふるさと」です。

皆さん大満足の会となりました。

 次回は、12月17日(日)
 整理券の配布は11月17日からです。
お楽しみに~~~👋