ふるさとの昔ばなし 第3回
文化会館で語る
歴史の深い名取の地に語り継がれてきた民話を
中心に、年4回で心あたたまる語りをお届けする
「ふるさとの昔ばなし」 今回は第3回目です。
佐々木彩香(ささきあやか)さん
エフエムなとりのパーソナリティ、佐々木彩香
さんの司会でスタート。
優しく、でも歯切れよく、そしてとても楽しく
進めて頂き、皆様にも大好評です。
会長のご挨拶
岩渕俊子会長のご挨拶。昔ばなしへの想いが
伝わってきます・・・。
村上輝美(むらかみてるみ)さん
「聴耳(ききみみ)」
正直者の若者が山仕事を終え、村はずれから
歩いて帰る途中、お社の方から「こっちだー」
「あがれー」の声が聞こえてきました。お社へ
行くとその声は神様でした。なんと「めくり札」
で勝負という事になりました・・・。
高橋睦子(たかはしむつこ)さん
「梨は毒(なしはどく)」
山の方のお寺に和尚さんと小坊主がいました。
お寺の梨の木に今年、初めて美味しそうな梨の
実がなりました。法事の仕事に行くことになった
和尚さんは、小坊主に「毒梨だから食べてはいけ
ないよー」と言って出かけましたが・・・
手遊び
ここで手遊び。今回は、
「ごんべえさんの赤ちゃん」
ごんべえさんの赤ちゃんが風邪ひいた~♬
ごんべえさんの赤ちゃんが風邪ひいた~♬
皆さん一緒に盛り上がりました・・・
山田康子(やまだやすこ)さん
「うた女房(にょうぼう)」
織物をしている娘さんがいました。旅の人が
その娘の家に来て、娘さんが歌う美しい歌声に
聴き惚れてしまい、やがて娘さんが独身だとい
う事が分かり・・・
岩渕俊子(いわぶちとしこ)さん
「むかさりとかがり火」
むかさりとは嫁入りのこと。
愛島の北目に、村田の菅生からお嫁さんを迎える
事となり、近所の人たちがご馳走を作り始めました。
でも菅生から北目への道のりは、細ーくけわしい道
でした。そのため・・・
ゲスト
渡部豊子(わたべとよこ)さん
山形県新庄市生まれ。幼い頃に祖父母や父から
日々の暮らしの中で聞いた新庄の昔話を、今日も
鮮明に記憶されている山形でも屈指の語り手です。
「むが~す、むがす、あったけど・・」で始まり
「どんべすかんこねっけど」で終わる昔話を、山形
県内だけでなく、全国各地に出向いて語り続けて
おられます。
地元では、小学校での語り指導や福祉施設での語
りを長年にわたり行っており、自身の生活と昔話を
まとめた著書「昔話と村の暮らし」があります。
本日は、
「貧乏の神」
「若返りの水」
「稲株昔」
「毒まんじゅう」
の4話をお話しいただきました。
宮城弁とはちがう山形のお国言葉で、ほんわり
と暖かく、むか―しの風景が浮かんでくるような
お話に、皆さんうっとりとされていました・・・。
大平悦子(おおだいらえつこ)さん
岩手県遠野市青笹町生まれ。東京の大学の後、
神奈川県の公立小学校教員となり、在職中から
川崎市立日本民家園の語りの場で、遠野での見聞
談・体験談の語り、遠野の昔語り、遠野の災害伝
承の語りなど、遠野ことばによる昔ばなしを語っ
ておられ、著書「遠野ものがたり」等があります。
本日は、
「猿と蟹のもちつき」
「万吉米屋の清六天狗(遠野物語拾遺98・99)」
「六部を泊めた話」
「胸で小豆を煮る」
の4話をお話しいただきました。
遠野の昔話や柳田國男の「遠野物語」を単に
語り継ぐだけではなく、遠野の原風景を追い、
実際にその場を尋ね、ゆかりの方の話をお聞き
し、記録を残すなど、その背景や伝えたいこと
の根っこの部分を追求し、語っておられます・・。
エンディング
締めは恒例の「ふるさと」
「ふーーん」「うーーー」「アハハハーーー」
色々なお話があり、充実した内容に皆さん納得の
笑顔となりました。
次回第4回は2024年
2月23日(金・祝)です。
入場は無料です。
(整理券が必要となります。)
皆様のご来場をお待ちしています~~♬👋