曽根麻矢子チェンバロリサイタル
世界的第一人者 曽根麻矢子さん
フランスの名門レーベル・エラートの名プロ
デューサーであるミシェル・ガルサンに、スコ
ット・ロスの遺志を継ぐ奏者として認められ、
世界デビューを果たしで32年。
チェンバロ奏者の世界的第一人者として活躍
されている曽根麻矢子さん。
今回、曽根さんのオリジナルモチーフのチェ
ンバロを持ってきていただいてのトークコンサ
ートです。
チェンバロ
チェンバロは、ピアノの先輩格にあたる鍵盤
楽器で14世紀に遡る長い歴史を持ちます。
ピアノはフェルトで覆ったハンマーが打弦し
て音が出ますが、チェンバロはプラスティック
で出来た数ミリの爪(昔は鳥の羽軸で作られた
という)がピア ノよりもずっと細かい金属弦を
撥いて音を出します。
チェンバロは貴族の楽器として、家具あるいは
装飾品としての価値も求められ、金箔を施すなど、
非常に贅沢な装飾が施されています。
今回お持ちいただいたチェンバロは、スイス在
住のチェンバロ製作者デビィット・レイ氏が長年
の経験から、曽根さんの理想の音を求め、独自に
設計したオリジナルモチーフです。
第一部「18世紀グランドツアー」
J.S.バッハ、G.F.ヘンデル、D.スカルラッティ等
18世紀の名曲が流れます。
リズムと流れが織りなすチェンバロの音色・・・
高貴な中にも爽やかな風が吹きぬ抜けるような時が
流れます。
曲の合間には、曽根さんのトークが彩を添えます。
第二部「クープラン一族とバッハ」
L.クープラン、F.クープラン、A.L.クープラン、
クープラン一族の名曲、そしてJ.S.バッハ
メロディアスで豊かな音色が会場を包みます。
猛暑の中、心の清涼剤として、清々しい気持
ちに包まれたコンサートとなりました。