光の階段

階段
 2階建以上の建物や、高いところへの移動の
ために水平の段を高さを変えて連ねたもの・・・
階段を言い現わすとこんな表現になるのでしょうか。

 文化会館にもエントランスから階上への移動等
の為に、階段があります。実際にお使いになられ
た方も多いことと思います。

 これは、サブエントランスからの階段です。
途中に踊り場があり、それを含め、2階までの
段数は28段あります。
 
 石材を使った、とても美しく、かつ、歩きやす
い階段です。
 「踏み面(ふみづら)」と呼ばれる、段の奥行
は約30cm。「蹴上(けあげ)」と呼ばれる、
段の高さは約15cm。斜めの角度にすると、
26.33度程度となるでしょうか・・・

歩幅
 歩く時の「かかと」から「かかと」までが歩幅
とされています。その時の歩く目的や年齢により、
歩幅も変わるようですが、目安として、身長×0.4
あるいは身長マイナス100cmのようです。
 年齢と共に歩幅も狭くなっていくようですが、そ
のように考えると、平均で概ね60cm前後の数字
が出てきます。

 この数字から、文化会館の階段での一歩一歩の
足の移動量をあてはめると、少し余裕のあることが
分かります。そして、15cmずつの高さの移動、
一歩いっぽの「よいしょっ」の負担を考えると、
無理・無駄のない、素晴らしい設計でるあることが
数字からも読み取れます。
 
光さす
 さて、そんな歩きやすい階段のなかでも、西階段
には、この時期、素晴らしい光景が現れます。

 これは、夕方、西口から外を見た風景です。
ご覧のとおり、日の光が会館の中に入ってきます。
そして、さらに日が傾き、その光がずーーーと
伸びてくると・・・・


 このように、階段を照らし出します!
まるで、階段に自然のスポットライトをあてている
ようです。


 この自然のスポットライトの現象は、西玄関の向きと、
太陽の沈む方向が丁度合う、春と秋に綺麗に現れます。
 臨時休館が終わり、お天気のいい日の夕方、時間が合
いましたら是非ご覧ください・・・。